「単純ヘルペス」の原因である「単純ヘルペスウイルス」は、全身のどんな部位にでも感染し、発症します。
発症する部位によって呼び方が変わりますが、「単純ヘルペス」のなかでも最も多いのが、唇のまわりに症状が現れる「口唇ヘルペス」です。日本人の場合、10人に1人がかかっているというデータがあるほど、身近な感染症です。
「口唇ヘルペス」の特徴とは?
「口唇ヘルペス」は、「単純ヘルペスウイルス」のなかでも、「単純ヘルペスウイルス1型」に感染することで発症します。「単純ヘルペスウイルス1型」は、上半身に多く潜伏しており、再発頻度は比較的低いとされています。
「単純ヘルペス」は症状が出ている患部に触れるとウイルスが人や物に感染するため、「口唇ヘルペス」に感染した際にはキスや口をつけたグラス、顔を拭いたタオル経由でも感染することがあるので、症状が出ているときには気をつけることが大切です。また、免疫のない赤ちゃんの場合には、頬ずりでも感染することがあり、感染すると症状も重くなり危険なので、十分に注意が必要です。
「口唇ヘルペス」に感染した時の注意点とは?
「口唇ヘルペス」の場合には、虫刺されややけど、食べ物や化粧品によるかぶれなどと間違われることが多いようです。
症状の重さは、そのときどき、また人それぞれで異なります。軽い場合には特に治療をしなくても1週間ほどで治りますが、皮膚の免疫力が低下している場合など、まれに水泡が唇以外に広がるなど重症化することがありますので、長引かせないためにも早めの治療が大切です。
症状が出ているときに、ファンデーションで隠そうとしたり無理に髭剃りをすると、細菌感染を起こしたり水泡を潰して広げてしまったりなど、悪化させてしまう原因となるので、症状が出ているときには清潔に保つことを心がけましょう。
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