「単純ヘルペス」の症状は、「ピリピリ」「ムズムズ」という小さな違和感が痛みに変わり、水ぶくれや発疹がができます。それが破れて、やがてかさぶたになって治っていくのが典型的な症状だと言われています。症状は、水ぶくれが数個集まってできるものから、発疹が広がるものまでさまざまです。
初感染と再発で症状は同じ？
「単純ヘルペス」は一度感染すると何度も再発を繰り返すのが特徴ですが、初感染のときはウイルスに対して免疫がないため、発熱やリンパ節の腫れなどをともない症状が重く出ることがあります。しかし、初感染で症状が現れなかったり、ごく軽い症状で治癒してしまう場合もあります。その場合、「単純ヘルペス」に感染したという自覚がない状態でウイルスを保有し、気づかないうちに周りの人に感染させてしまうという可能性があります。
再発の場合は初感染のときに比べて比較的に軽い症状になると言われていますが、人に感染させてしまうという可能性は変わらないので注意が必要です。
症状が出る場所とは？
「単純ヘルペス」は「単純ヘルペスウイルス」に感染することで起きる感染症です。「単純ヘルペスウイルス」には、「単純ヘルペスウイルス1型（HSV-1）」と「単純ヘルペスウイルス2型（HSV-2）」があり、型によって潜伏する場所や症状が異なります。
「単純ヘルペスウイルス1型」は主に唇や眼の角膜、手指など上半身に症状が現れることが多く、「単純ヘルペスウイルス2型」は主に性器や肛門周辺、お尻や足の付け根など下半身に症状が現れることが多いです。「単純ヘルペスウイルス2型」は「単純ヘルペスウイルス1型」に比べて症状が軽いことが多いですが、再発の頻度が高いことが特徴で、女性にとっては妊娠や出産とのかかわりもあるため正しい知識を持ち付き合っていくことが大切です。
「単純ヘルペスウイルス」は全身のどんな部位にでも感染し、症状が現れます。発症する部位によって「口唇ヘルペス」「歯肉ヘルペス」「角膜ヘルペス」「顔面ヘルペス」「上肢ヘルペス」「性器ヘルペス」と呼ばれています。
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